第一次朝堂院と第二次朝堂院
第一次朝堂院というと、第一次大極殿のように恭仁京に遷都した後になくなったと思われますが、実は、第一朝堂院と第二朝堂院は平城宮の初期から後期にかけて二つともあったそうです。
第一次朝堂院があったところです。中央に見えるのが朱雀門です。つまり、北から南向きに撮影しています。
右に見えるのが堂の基壇です。
第二次朝堂院には十二堂が配置されていました。今も基壇が復元されています。第一次朝堂院には四堂が配置されました。こちらが、第一次朝堂院の四堂の一つの基壇です。先ほど朱雀門の右手に見えた基壇です。
こちらが第一次朝堂院の門の基壇です。
第二次朝堂院ははじめは掘っ立て柱の建物でしたが後に礎石建築になりました。
朝堂院では役人が執務をしていました。太政官と神祇官の二官と中務、式部、治部、民部、刑部、兵部、大蔵、宮内省の八省の役人が夜明けとともに朝堂の席について、昼間で執務していたようです。
こちらが第一次朝堂院の門の基壇から第一次大極殿を見た風景です。
朝堂院が2箇所あるのはなぜでしょうか?即位や朝賀などの重要な儀式は第一次朝堂院で行い、外国使節を迎える儀式などは第二朝堂院で行っていたようです。
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