朱雀門
朱雀門は平城宮の一番大事な門です。朱雀門から平城京の玄関の羅生門までまっすぐに朱雀大路が伸びています。この道は平城宮の中心に位置する門です。ほかの門とはちょと格が違います。南に位置する門は特別な意味があります。
この朱雀大路の道の幅はなんと75メートル程の幅だったのです。いま朱雀大路に立ってみると、その大きさにびっくりします。側溝も7mあったというのですから川ですね。車も無い奈良時代に、こんな大きな道が必要なわけがありません。草抜きはする必要がなかったのでしょうか?
こんな大きな路は、単に移動手段としての路ではなく、祭りや政治の舞台として利用していました。
南から朱雀門を見ると、朱雀門を仰ぎ見ることになります。この広場の両側に騎兵が並び、その間を移動して平城宮に入るのですから朝廷の力を見せ付けられますね。その演出効果も期待していたといわれています。
また、年中行事もこの朱雀大路で行われていました。大祓す。毎年6月と12月に災害を未然に防ぐために、朱雀門前で大祓をやっていました。大祓では、役人全員が朱雀門の前に集合しました。役人の家族も加わったといわれています。一説では1万人くらいが集まったといわれています。今の日本ではありません。人口が少ない古代の日本でこのようにたくさんの人が集まったのですからすごかったでしょうね。
このように、朱雀門と朱雀大路は、いろいろな祭りの場としてとても大切な場所だったのです。今その雰囲気を実際に体感することができます。
朱雀門を近くで見るとこんな感じになります。
内部の構造はこんな感じです。
軒の下の様子です。
風に揺れてとても綺麗です。きらきらしています。
昔の道具を使って柱などの部材のを仕上げています。
急な石段です。
バリアフリーになっています。
のはずが、こんな大きな段差があります。車椅子でこれを越えられないと思います。
そうそう、ここには自動販売機があります。
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